第45回小倉記念・G3(8月2日、小倉・芝2000メートル)の追い切りが29日、栗東トレセンで行われた。マーメイドSで重賞初制覇を飾ったコスモプラチナは、抜群の手応えでラスト1ハロン12秒2と鋭く伸びた。“夏女”がさらに上昇ムードを漂わせる。
大好きな夏を迎えて、状態は最高潮だ。コスモプラチナは、Cウッドチップコースで和田を背に単走で追い切られた。鞍上は持ったままでも行きっぷりは抜群。直線に向くと力強いフットワークで徐々に加速。ゴール前で軽く気合を入れられると、6ハロン81秒5、ラスト1ハロン12秒2の上々の時計をマークした。
和田は「前回よりも全然いい。活気があったので行きたがるかと思ったけれど、抑えられないほどではなかった。本当にこの時期は体調がいいんだろうね。ちょっと貫禄も出てきたかな」と状態の良さを強調した。
「折り合いもついて、最後もすごくいい伸び。悪いところは見当たらない。この出来なら変な競馬にはならない」と好仕上がりに宮調教師は自信を隠さない。
全6勝のうち4勝を6月から8月に挙げている典型的な“夏女”。格上挑戦だった07年クイーンS(札幌)では、重賞ウイナー7頭を相手に0秒4差の6着に踏ん張った。「夏場はきっちり持ち時計分は走るからね。毛づやも全く違うよ」と指揮官。6月のマーメイドS(阪神)でもG1馬リトルアマポーラをはじめ、強豪を相手に鮮やかに逃げ切った。
今回は牡馬相手ながら、斤量増と条件は厳しくなるが陣営に不安はない。「ハンデは1キロ増の54キロで良かった。札幌でもいい競馬をしているし、小回りも問題ない」とトレーナー。前走に続く逃げ切りで重賞連勝を決められるか。
-スポーツ報知-