◆アイビスSD追い切り(16日) 厩舎を移籍し、アイビスサマーダッシュでカムバックする一昨年の2歳王者ゴスホークケンが16日、美浦トレセンのニューポリトラックコースで追われた。新パートナーの石橋脩を背に、5ハロン68秒1。ゴール前は重心を沈めて素早く反応するなど、G1馬らしい走りで、快速馬復活の期待が膨らんだ。
ゴスホークケンは、ニューポリトラックコースで単走。スタート直後の向こう正面から、ゆったりとしたリズムだ。4コーナーを回り、直線に入っても鞍上の手綱は動かない。ラスト200メートル。ようやくゴーサインを送ると、瞬時に反応し、トップスピードでゴールラインを通過した。
5ハロン68秒1−39秒5−12秒3。騎乗した石橋脩は「ラストの動きは良かった。仕掛けたら体がグイッと沈む。レースでも、やる気にさえなれば楽しめる」と意欲十分に話した。
一昨年、デビュー3戦目で、朝日杯FS・G1を制した。2歳王者に輝きながら、その後5戦は〈12〉〈12〉〈5〉〈10〉〈15〉着。精彩を欠くレースばかりが続いた。昨年9月の京成杯オータムHを最後に休養に入り、3月には斎藤厩舎から手塚厩舎に移籍した。
新天地でのスタートに、直線1000メートル戦を選んだ手塚調教師は「やりすぎると、テンションが上がりそうなので、しまいだけ追ってもらった。反応は悪くなかった。もまれ弱さと、折り合いが心配なので、ここから使ってみる。実戦でも伸びそうな雰囲気はある。G1馬だけど、チャレンジャーとして臨む」と慎重な姿勢の中にも手応えをのぞかせた。
スピードの絶対値が問われる新潟の名物重賞が、2歳チャンプ復活の場となるか。
-スポーツ報知-