先週のアンライバルドに続き、G1馬を兄弟に持つピースエンブレムがオークストライアルの第44回フローラS・G2(26日、東京芝・2000メートル)で重賞制覇を狙っている。全姉は、08年秋華賞を制したブラックエンブレム。休養を挟んで臨んだ前走のミモザ賞(500万)では2着に健闘。「勝ちに行ったぶん、相手に勝たれてしまった」(小島茂調教師)が、オークスへの視界が開けたレースでもあった。
デビュー2戦は芝で勝ち切れず、ダート戦で未勝利を脱出。続く黒竹賞(500万)では10着と大敗しただけに、前走の内容は陣営に希望をもたらした。「ダート馬だと思われていたので、芝でも十分やれるところを見せられた」指揮官はホッとした表情を見せた。
一度使われたことで、状態は確実にアップ。16日には坂路で49秒0の好時計を刻んだ。「具合はすごくいい。先週の時点でこちらが臨んでいるレベルに達していなかったが、日曜から変わって来た。これくらいなら重賞でもやれそう」とトレーナーは手応えを得ている。
姉のブラックエンブレムは、オークスでも4着に入った。「上に似てきたところはあるけど、現時点ではこっちの方が中身が詰まってパワーがある」と小島茂師は遅れてきた妹に期待。ここで権利を取れば、姉以上の活躍も見られるかも知れない。
-スポーツ報知-