今週もキングヘイロー産駒を狙え−。第53回大阪杯・G2(5日、阪神・芝2000メートル)の注目は、紅一点のカワカミプリンセスだ。先週の高松宮記念を制したローゲルゲレイロと同じ父を持つオークス、秋華賞馬は、前走の京都記念でしっかり復活の手応えをつかんだ。豪華メンバーがそろった一戦を制すれば、その先のビッグタイトルに明るい陽射しが降り注ぐ。
復調 白星から遠ざかって2年半。カワカミプリンセスに最高の風が吹き出した。先週の高松宮記念は、同じキングヘイロー産駒のローレルゲレイロがGI初制覇を飾ったばかり。西浦調教師は「カワカミ以外の馬もG1を勝ったんだな。勢いに乗って頑張りたい」と06年秋華賞以来の勝利に意欲を燃やした。
前走の京都記念は4着でも、優勝したアサクサキングスから0秒3差に踏み止まった。「スムーズに運んでいたけど、3、4コーナーのあたりで置かれてしまった。それでも、ラストは伸びてきた」トレーナーに悲観の色はない。
6歳 前走後も順調そのものだ。1週前追い切り(25日)はDウッドチップコースで6ハロン83秒8−12秒5。ラストはシャープに伸びた。「時計は地味でも動きはすごく良かった。冬毛が抜けて、馬体に張りが出てきていい感じ」手綱を執った深川助手は確かな手応えを感じている。
06年の最優秀3歳牝馬も、もう6歳。「年齢も年齢だから。今年がラストチャンスだと思う。何とか大きいところを取らせてやりたい」指揮官の思いは熱い。
次のヴィクトリアマイル(5月17日、東京)でG13勝目を目指すためにも無様な戦いはできない。秋には、悪夢の12着降着(06年)、昨年は2着に泣いたエリザベス女王杯が待っている。ビッグタイトルへの足がかりをつかむためにも、強豪牡馬を撃破する。
-スポーツ報知-