「プロキオンS・G3」(12日、阪神)
今度こそ実力を発揮する。G1馬バンブーエールが、昨年11月のJBCスプリント以来となるVへ手応え十分。確勝を期してG3へ参戦する。前走の交流重賞・さきたま杯は2着に敗れたが、ドバイ遠征からの帰国初戦で、満足のいく調整ができなかった。敗因ははっきりしているだけに、理想的な調整過程を踏んできた今回は、真の力を見せつける。
ウオッカ、カジノドライヴとともに戦った今年のドバイワールドカップデーで、バンブーエールは下馬評を覆す大健闘を見せた。日本馬で勝つのはもっとも難しいと言われるドバイゴールデンシャヒーン(直線ダート6F)で、持ち前のしぶとさを発揮し、4着でゴール。日本競馬に明るい光りをもたらした。
激戦のあとは4月2日にドバイから帰国し、兵庫県の三木ホースランドパークの検疫厩舎へ。国内復帰戦を交流G3・さきたま杯に定めた。しかし、結果は昨年のJBCスプリントで退けたスマートファルコンの後じんを拝し、2着死守が精いっぱい。復帰Vを飾ることはできなかった。
それでも安達師に落胆の色は見られない。2着という結果は想定の範囲内だったようだ。「検疫の間は調教ができませんでしたからね。それに、もともと硬さのある馬で、ツメも強い方じゃない。だから冬場はあまり良くないんです」。3月とはいえ、気温30度を越えるドバイでは力を発揮できたが、日本に帰ればまだ寒さが身にしみる季節。ピークの出来に持っていくのは困難な状況だったのだ。それを踏まえれば、1馬身半差の2着はむしろ地力の証し。本領発揮はこれからだ。
前走時とは打って変わって、中間の調整は順調そのもの。1週前は栗東Bで5F66秒2-38秒1のタイムを刻み、ラスト1Fは11秒0と切れに切れた。「しまい重点でしたが動きは良かった。暑い時季になって状態は上向いていますよ」。昨年は8月の北陸Sを皮切りに、怒とうの4連勝でG1を制覇。まさに破“竹” の勢いで頂点を極めた。夏の太陽は最良の薬。本調子さえ取り戻せば、G3では格が違う。今度こそ、世界4位の実力を見せつける。
-デイリースポーツ-