◆日経新春杯追い切り（１５日） 日経新春杯（１８日、京都）へ向け、昨年の有馬記念２着馬アドマイヤモナークが１５日、栗東のＤＷコースで追われた。現在の充実ぶりを見せつけるかのように、併せ馬で６馬身先着。５８キロのトップハンデを課されたが、昨年に続く連覇へ松田博調教師は自信を見せた。
粉雪が舞う過酷な条件下でも闘志満々。アドマイヤモナークの追い切りは、「はじける」という表現がぴったりの豪快な動きだった。
Ｄウッドチップコースで、アドマイヤレグルス（６歳１０００万）を先行させて、道中はゆったり追走。４コーナーで外から並びかけた。仕掛けられる相手を見ながら、高田の手綱は引っ張り切り。ラスト１ハロンで両手を緩めると、瞬時に突き放した。ゴールした時は、６馬身の先着。１２秒７という時計以上に強烈な伸びだった。
「予定通り。しまい重点で、動きは良かった。今日はフットワークを確認したかったんだが、全身をしっかり使っていた」有馬記念の激闘後だが、疲れは皆無。松田博調教師は納得の笑みを見せた。
グランプリは、ダイワスカーレットには及ばなかったが、最後方から一流馬をごぼう抜きしての銀メダルだった。「年齢的に、さらに良くなるということはないが、有馬記念の状態は維持している」（松田師）なら、Ｇ２では主役の座は揺るがない。
まして日経新春杯は、昨年に続く連覇がかかるレースだ。「京都は一番相性がいいと言ってもいい。直線が長いと集中力が続かないようなところがあるが、京都の長さは一番合う。大崩れは考えられない」全８勝中４勝を叩き出している京都２４００メートルは、まさしくベストの舞台だ。
ハンデは、昨年の５６キロから２キロ増え、最重量の５８キロになるが、トレーナーは意に介さない。「他馬と比べて重いとは思っていない。実際に背負ったことのある斤量だし、苦にしないよ」別定だったとはいえ、昨秋の京都大賞典では５８キロで２着に入っている。このメンバーなら実績は断然。しっかりと期待に応えるはずだ。
-スポーツ報知-
