2009年2月18日水曜日

エスポワールシチー絶好舞台が希望の光…フェブラリーS -馬皇競馬ニュース-






 才能は「砂」の中に隠れていた。昨年の8月30日。小倉の500万で初めてダート戦(1700メートル)に起用されたエスポワールシチーは、逃げて後続を7馬身差もちぎってみせた。それまでは、芝で7戦1勝。眠っていた能力が覚せいされた瞬間だった。

 その後、1000万、1600万、オープンと特別戦を連勝。重賞初挑戦だった前走の平安Sでも、果敢に先行して首差の2着に粘った。「相手(ワンダースピード)は強かったけれど、3着以下には3馬身差。調教が1本足りない感じがあっただけに、よく頑張ってくれた」と安達調教師は目を細めた。

 明け4歳馬が、充実期を迎えた。1週前の坂路での追い切りで、51秒6−12秒6の好タイムをマーク。「前走のあと、どんどん良くなっている。先週は、すごい時計を出したからね」目に見える良化ぶりに、安達師は確かな手ごたえをつかんでいる。

 スタートが上手な馬。卓越したスピードを生かし、ハナを切って押し切る形で勝ち星を重ねてきたが、「逃げない選択肢もあった」とパートナーの佐藤哲は言う。流れに応じて控える競馬もできるとなれば、信頼度は増す。

 東京1600メートルは、3走前の錦秋特別(1000万)で5馬身差の快勝を収めている。「レースぶりから、左回りの方が合っているような感じがする」とトレーナー。エスポワールは、フランス語で「希望」の意味。初のG1参戦でも、その未来は希望の光に満ちている。
-スポーツ報知-







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