「マイラーズC・G2」(18日、阪神)
5カ月の充電を完了して、リトルアマポーラが出陣する。正攻法で昨秋のエリザベス女王杯を制したアグネスタキオン産駒が、いよいよターフに復帰。ヴィクトリアマイルで2つ目のG1奪取を狙う強豪が、鮮やかに船出する。
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並み居る先輩陣、同世代のライバル勢を封じ込んだV劇から、5カ月。女王の座を射止めたリトルアマポーラは、陣営の思惑通りの臨戦過程を刻んできた。エリザベス女王杯で鮮やかなG1制覇を決めた2週間後には、宮城県の山元トレセンに移動。さらなる飛躍を目指して当地で調教を重ねてきた。
調教パートナーの影山助手も、G1馬の躍動感たっぷりの動きを評価する。「厩舎に戻ってきたのが2月28日。牧場で乗り込んできたのが大きかったんでしょう。トレセンでの調教本数は少ないんですが、動きがいいんですよ」。このマイラーズCを始動戦に選択したのも、その先のヴィクトリアマイル(5月17日・東京)を見据えてのものだ。4歳最初のステージ、牡馬相手の戦い。56キロの負担重量を含め、厳しい条件には違いない。それだけに今回は、中身を問われる舞台とっていい。
もちろん、それに見合うだけ態勢が整う。元来が、牝馬らしからぬ落ち着きの持ち主。それが今は、内に秘めた闘志を惜しみなく出すという。「元気があるんです。イレ込みじゃないんですよ。ここ2週の動きも良かったですし、力を出せる仕上がりだと思います」と影山助手は言い切る。あとは、無難なゲートを切れるかどうか。前走同様の発馬を決めれば、大舞台につながる走りが見えてくる。
-デイリースポーツ-