◆報知杯FR追い切り(11日) ワンカラットはDウッドチップコースで併せ馬。マイレボルーション(3歳新馬)を先行させ、5ハロンからスタートした。馬任せにペースを上げていくが、2歳の時のように前を行くパートナーをムキになって追いかけることがない。藤岡佑のGOサインを待つ余裕が生まれている。
余分な力が抜ければ、直線の弾け方が違う。鞍上に首を押されてから反応。これまでなかった“ひと呼吸”の間合いができた。5ハロン68秒3−38秒8。ゴール前でインから鮮やかに抜け出し、ラスト1ハロンは12秒0。軽く1馬身先着だ。
「ばっちり。先週以上にしっかりと反応してくれた。休ませて落ち着きが出て、コントロールしやすくなってるのもいい」と藤岡佑。休み明けイコール割り引きと考えがちだが、抜群のスピードを制御できるメンタル面の成長があるからこそ、前向きな言葉を並べられるのだ。
不本意だった阪神JF(12着)から3か月。スキのない仕上げに加えて、気性面の成長が藤岡健調教師を強気にさせている。「我慢が利くようになっているし、体もひと回り成長した。久々だが、いい勝負ができると思い、気合を入れて仕上げた」。課題をクリアしたファンタジーS2着馬は、優先出走権(3着以内)はもちろん、Vまで射程圏に入れている。
-スポーツ報知-