<高松宮記念:追い切り>
強行ローテーションでも、アーバニティの脚さばきは軽快そのものだ。
朝1番でウッドコースに登場。リラックスした様子で駆け、4コーナーの外めをスムーズに回った。終始馬任せだが脚取りは確か。5ハロン64秒9、ラスト1ハロン12秒6でまとめた。見守った古賀慎師は「使ってきているし、気持ち良く走らせてと指示。その通りの調教ができた」と好感触だった。
デビューから、初G1まで順風満帆ではなかった。4度目の手綱を取る横山典騎手は「どん底からの再スタート」と話す。自身が騎乗したデビュー戦は最下位に敗れ、骨折。未勝利戦に間に合わずに地方へ転厩して長い時間を耐えた。「短期間でG1戦線に上がって、これだけ期待されるのは素晴らしい。いつも通りの競馬ができれば結果はついてくる」。好調ジョッキーは、一線級相手に真っ向勝負を挑む。
-日刊スポーツ-