「天皇賞(春)・G1」(5月3日、京都)
戴冠へのデモンストレーションだ。29日、栗東DWを単走で追われたドリームジャーニーは、淀の直線を切り裂くようにチップを蹴った。6Fの時計は81秒8で、馬なりのタッチながらラスト1Fは11秒8をマーク。実戦をほうふつとさせる鋭い伸び脚をさく裂させた。
大阪杯を快勝後、当初は金鯱賞から宝塚記念のプランだったが、池添の進言で春の盾に目標を切り替えた。またがった池添は「いつもいい動きをしてくれる馬だけど、きょうも良かった。高いレベルでいい状態をキープしている」と満足げに振り返る。予定変更の影響は皆無で、状態面に関しての不安は見られない。
07年の菊花賞では5着に敗れている。だが、池江寿師は「あのころから馬が成長して、別の馬になっている。体重、体つきも全然違うし、比較にはならない」と成長ぶりをアピールした。数字の裏付けもある。ディープインパクトも行っていたハートレットモニターでの測定で、過去に春の天皇賞を勝った馬と、そん色のない数値をはじき出しているという。「天皇賞を勝ち負けできるだけのデータが出ているからね」と長距離戦への適性を強調。距離延長をプラスとしてとらえている。
母の父メジロマックイーンが2度の歓喜に包まれ、父ステイゴールドが2着した淀の16F戦。自慢の鬼脚発揮へ、血が大いに騒ぐ。
-デイリースポーツ-