「北九州記念・G3」(16日、小倉)
昨年のサマースプリントチャンピオン、カノヤザクラがシリーズ連覇を目指して南の地に参戦する。前走のアイビスSDは外ラチ沿いを力強く抜け出し、ライバルたちを完封。見事に同レース連覇を果たした。“夏女”は今季も絶好調だ。スピード面からも小回りは不問。連勝でポイントを20までに伸ばし、V2をグッと身近に引き寄せる。
夏の短距離王の座は譲れない。昨年のサマースプリント女王のカノヤザクラは、今夏も第2戦のアイビスSDを制覇。外が有利とされる“直千競馬”で、17番の絶好枠を味方に抜け出し、同レース連覇を達成すると同時に、シリーズ連覇に向けて好発進を切った。
CBC賞11着から2走目で鮮やかな変身を遂げた。橋口師は「昨年は千メートルは短いんじゃないかと心配して見ていたが、今年は直線競馬が合うと思っていたからね。強い競馬だった」と期待通りの内容を笑顔で振り返る。
昨年はアイビスSD後にセントウルSも制し、シリーズチャンピオンに輝いた。今年は南国の地で栄光をつかむ。小倉は一昨年の北九州記念以来2度目。当時は50キロの軽量とはいえ、3歳牝馬が古馬を相手に0秒3差の5着と善戦した。「コース自体は心配ないね。昔はレースを使うと腹が巻き上がったりしたが、今は使い減りしなくなった。あのころと比べると力をつけている。古馬の安定した体つきになっているよ」と、たくましく成長した姿に目を細める。
暑い時季こそ“夏女”の本領発揮だ。「この前は千メートルしか走っていないからね」とジョークを飛ばす指揮官だが、5日の栗東坂路では4F54秒8-39秒7-12秒7。鋭い反応で好調をアピールした。「カイ食いのあがるタイプではないし、前走後も回復は早かった。万全でなければいいレースはできないよ」と仕上がりに自信をのぞかせる。
06年にスタートした同シリーズ。現在10ポイントで首位タイに並ぶが、過去の傾向から優勝へは20ポイントが最低ラインとなる。「ここで何とかしたいね」。ノルマ到達にはVのみ。脂の乗った満開の桜があでやかに舞う。
-デイリースポーツ-