「クイーンS・G3」(16日、札幌)
初重賞Vを狙うムードインディゴが、札幌ダートで上々の動きを披露。新コンビの藤岡佑も確かな手応えをつかんでいる。秋の大目標であるエリザベス女王へ向けて、ここで結果を出しておきたいところだ。連覇を目指すヤマニンメルベイユは、函館Wでしぶとい走りを見せ復調ぶりをアピールした。なお、昨年の秋華賞馬ブラックエンブレムは、追い切り後に鼻出血を発症、引退、繁殖入りすることが決まった。
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伸び伸びとしたフォームから、出来の良さが伝わる。ムードインディゴは札幌ダートで、ジャズロック(3歳未勝利)を5Fで2馬身半追走。直線では外から並びかけ、ラストで追われると3馬身先着してフィニッシュ。「先生(友道師)からは“様子を見て好きなようにやってくれ”という指示。シャープに伸びましたね。それでも抜け出してからフワッとしたので、ゴール板を過ぎても気合をつけておきました」。好感触をつかんだ藤岡佑の表情が緩む。
レースでは初騎乗となるが、頭の中でイメージは出来上がっている。近走は後方からのレースが続くが、藤岡佑はこれまでと違う面を引き出すつもりだという。「できれば前で競馬したいと思っています」と先行策を匂わせる。友道師も「本来は前々の競馬が合う」と藤岡佑の言葉に同調。しかも、今回は滞在競馬であることが大きくプラスに作用しそうだ。「去年は秋から全然カイバを食べなかったけど、いまはちゃんと食べている。その分、しっかり調教できるから」と調整面はきわめて順調だ。
今秋の最大目標はエリザベス女王杯(11月15日・京都)。G1舞台のチケットを確実に手にしておくためにも、ここで賞金を加算しておくことが必要になる。秋の飛躍へ-。ムードインディゴにとって大きな意味を持つ一戦となるのは間違いない。
-デイリースポーツ-