◆札幌記念1週前追い切り(12日) 次週の札幌記念(23日、札幌)をステップに、凱旋門賞(10月4日、仏ロンシャン競馬場)に挑戦するブエナビスタは12日、札幌競馬場のダートコースで1週前の追い切りを行った。
さすがの迫力だ。直線に向いた2冠馬が、抜群の伸びを披露した。たまたま前にいた他厩舎の馬を目標にすると、一気に加速。瞬時に前に出ると、3馬身差をつけてゴールに飛び込んだ。6ハロン80秒3—38秒5—12秒1。いよいよ、実戦モードに入った。
「いつも通り。落ち着いているし、バタバタすることはないよ。カイバ食いもいいし、普段通り変わらない。ただ、体はひと回り大きくなった気はするかな」と松田博調教師。笑みを浮かべ、順調な調整を強調した。
フランスでの受け入れ先が、女性調教師のM・ボラックバデル厩舎に決まり、出国日が9月23日から20日に早まった。また、経由地も韓国の仁川から、アムステルダムに変更。現地での滞在時間を長くし、輸送の負担を減らすプランに切り替えた。渡仏準備は、着々と進んでいる。
それだけに、 “壮行レース”で夢がしぼむ戦いはしたくない。「古馬に通用するかが問題」と前置いた上で、松田師は「いつも通り、ケツから行って差せるかどうか。洋芝がどうというレベルではないと思うし、乗り役(安藤勝)も小回りなりの乗り方をすると思うからね」と力を込めた。初めての古馬との対戦を堂々と制して、世界制覇への足掛かりとする構えだ。
-スポーツ報知-