◆クイーンS追い切り(12日) クイーンS・G3(16日、札幌)の追い切りが12日、札幌、函館競馬場で行われた。札幌のダートコースで追われたレジネッタは、しまい重点にラスト1ハロン11秒9。不振の桜花賞馬に明るい光が見えてきた。函館では昨年の覇者ヤマニンメルベイユが鋭い伸びで連覇に弾みをつけた。昨年の秋華賞馬ブラックエンブレムは、追い切り終了後に鼻出血を発症。現役引退が電撃発表された。
レジネッタが、鋭い脚で復調をアピールした。単走でゆったりとダートコースを流すと、直線では一気に脚を伸ばして、ラスト1ハロンで11秒9を計時。全体時計は、6ハロン85秒1と遅いが、メリハリの利いた内容で、ゴールを駆け抜けた。最近は結果が出ない昨年の桜花賞馬だが、そろそろ前進があって良さそうだ。
「札幌に来てから初めてダートで追い切ったけど、順調に来ているね。いつも軽めの内容の馬だし、動きは変わりない。馬体もそう変わらずに維持できている」と浅見助手。前走後、時計を出したのは今回の一本だけだが、軽やかな動きからは問題は感じられない。
体調と同時に、精神面も決して悪くない。「昨年よりも落ち着いているし、成長していると感じる。このまま、レース前までイレ込んで消耗しなければ…」と浅見助手は強調する。昨年は2着。より滞在競馬の効果が出れば、昨年以上の結果が出て不思議はない。
桜花賞以来、目下8連敗中。昨年のこのレース2着を最後に、本賞金も加算できていない。「今後のためにも、そろそろ賞金にしないとね」と浅見助手。秋には最大目標、エリザベス女王杯(11月15日、京都)が控える。G1出走を確かなものとするにも、今回は是が非でも結果が欲しい。
-スポーツ報知-