上半期の総決算、第50回宝塚記念・G1(28日、阪神・芝2200メートル)の1週前追い切りが17日、東西のトレセンで行われた。栗東では、安田記念2着のディープスカイがラスト1ハロンを12秒3で締め、文句なしの動きを見せた。
安田記念の激闘から、わずか10日。ディープスカイは、弾むようなフットワークで存在感を見せつけた。
まだ誰も踏み荒らしていない朝一番の坂路。先陣を切って、栗毛の馬体が姿を現した。スムーズに折り合い、序盤はゆったりと運んだが、スイッチが入ると走りが一変。全身を使ったアクションは、躍動感にあふれていた。四位の手綱は、ほとんど動かなかったが、ラスト2ハロンは12秒6−12秒3を刻んだ。「感触を確かめた程度だったけど、言うことはない」と四位は納得の表情を浮かべた。
少し間隔があき、約1年ぶりのマイル戦となった安田記念。ウオッカの前に2着に敗れたが、地力は十分に示した。実戦を使ったプラスアルファは、計り知れない。「ウオッカが出て来ても、スッキリと勝って秋へ向かいたい。強い形で勝てば、凱旋門賞の件をもう一度、オーナーへ言ってみようと思う」と昆調教師は言った。
ウオッカへの雪辱だけでなく、結果と内容が問われる夏のグランプリ。最高のパフォーマンスで世界へ旅立つ準備はできている。
-スポーツ報知-