秋に菊花賞をにらむ池江郎3騎が賞金加算を狙う。「上手に競馬をしたものが先に来る」。イネオレオ、ロードロックスター、ウインヴェロシティを送り込む池江郎調教師がニヤリと笑った。
真っ先に名前が挙がったのはイネオレオ。青葉賞は3着馬からタイム差なしの5着。ダービー切符にわずかに届かなかった。続く白百合Sは0秒1差の3着。この2戦は最速の上がりをマークしているが、好位で運ぶ器用さも兼備。エリザベス女王杯を制し、3歳秋に大成したリトルアマポーラの半弟と期待は大きい。
京都新聞杯で3着に敗れてダービー出走がかなわなかったロードロックスターも、ラスト1冠に望みをつなぐ。「前走、自分からペースを作っていたら違った」。エーデルワイスSは2番手の競馬で力んで甘くなったが、1ハロン延長で粘りは増す。
上昇度ならウインヴェロシティも負けていない。前走はカラ馬のアオリを受けながら外を大きく回って古馬相手に快勝した。「集中して走れるようになった。1800メートルでも大丈夫」と期待を込めた。
ダービー5着のアプレザンレーヴを筆頭に18頭中13頭が勝ち上がっている池江郎厩舎の3歳牡馬勢。惜敗が続いたヤマニンウイスカーも1000万を楽勝し、菊へ大きく前進した。3頭の走り次第では菊5頭出しも夢ではなさそう。上位独占で菊花賞への手駒を増やすか。
-スポーツ報知-