函館スプリントS・G3(5日、札幌・芝1200メートル)に出走する、3歳牝馬グランプリエンゼルが、51キロの恩恵を武器に重賞初制覇をもくろんでいる。2走前の橘Sで倒したエイシンタイガーが、のちに古馬混合のCBC賞で首差2着。NHKマイルC3着の実績だけでなく、対戦相手の物差しからも威張れる存在になれる。
前走後はすぐにスプリント路線に照準を絞って放牧へ。北海道浦河のシュウジデイファームで入念に乗り込んで、24日に札幌入りした。「牧場でもだいぶ乗り込んできたので、ほぼ仕上がっている状態。暑い時期の方がいい」と柿崎助手は順調ぶりをアピールした。
この馬に有利なのは斤量だけでない。「毛づやはいいし、馬体重はそんなに変わらない。もともとカイバ食いがあまり良くないので、滞在で臨めるのはいい」と柿崎助手。430キロ台の小柄な体格だけに、滞在競馬でさらにパフォーマンスが向上するかも知れない。
札幌の芝1200メートルは未勝利を勝ち上がった時と同じ条件。「洋芝にも対応している。牝馬に相性のいいレースだし、古馬相手に強気なこと言えないけど、51キロを生かせば」と柿崎助手は期待を抱いていた。
-スポーツ報知-