
フェアリーS追い切り(7日)
フェアリーS・G3(11日、中山・芝1600メートル)を目指すカツヨトワイニングが7日、美浦トレセンで追い切った。今週は変則開催で、水曜が全休日明けだったが、順調な仕上がりをアピール。G1の阪神JF(7着)での経験を生かし、“地元”での躍進を狙っている。
400キロそこそこの小柄な馬体。もう、ハードなけいこは必要ない。カツヨトワイニングは、ウッドチップコースで単走。6ハロン地点から嘉藤(レースは江田照)を背に、ゆったりとスタートした。
ペースを上げることなく、最後の直線で左ムチを見せられただけ。ゴール前もサラッと流して追い切りを終えた。全体が84秒0で、ラスト1ハロンも13秒6。控えめな内容でも、この馬にとっては十分だった。「負荷をかけて、回復させる時間が欲しかったので、水曜に追った。動きは予定通り」と高橋義調教師。調教をつけた嘉藤も「具合は良さそう。今日も手前をスムーズに替えていた」と納得の表情だ。
4戦目に中山で未勝利戦を勝ち上がると、続くサフラン賞を12番人気で連勝。「学習能力がある。最初は装鞍でパニックになっていたのが、2回目からは慣れた。場所が替わっても、お客さんの前に出ると、競馬だとわかるんですよ」とトレーナーは振り返った。
阪神JFは7着だったが、上位の4頭がいなければ見劣りはしない。「精神的にキリッとしていて、泥をかぶろうが、狭くても割っていける。前半で燃えすぎないようにしてくれれば」と高橋師。「阪神の1600メートルを耐えたから、地元なら…。どこかで賞金を加算しなければ」と桜の大舞台を見据えている。
-スポーツ報知-







