
新潟の重賞、アイビスSD・G3(19日、直線芝1000メートル)に出走するアルティマトゥーレは、スプリント界に現れた上がり馬。準オープンのテレビユー福島賞を制して重賞にチャレンジする。先行力を武器に、通算8戦5勝。未知の魅力にあふれている。
アルティマトゥーレは、5歳になって4戦3勝。重賞制覇が、手の届くところまで来た。奥平調教師は言う。「わずか8戦で5勝を挙げるなんて、天才肌だと思う」
06年12月にデビューして、キャリアはまだ8戦。体が弱く、休養期間は、のべ2年以上に及ぶが、周囲からは常に高い評価を受けていた。昨年10月の福島の500万(2着)の前に関西から転厩したが、「500万の馬じゃないと思った。背中が違う。それに、指示通りに動くのがいい。走る馬は、みんなそうだけどね」と新畑助手。期待通りにオープンまで出世してきた。
テレビユー福島賞のあと中2週と間隔は詰まっているが、9日には、美浦のニューポリトラックコースで5ハロン69秒0(馬なり)を刻んだ。「1週前に追い切りができたのは大きい。体の弱かった馬が、中2週で使えるのはすごいこと」とトレーナーは進化に目を細める。
クラブ法人(社台レースホース)が所有する牝馬。規定により、来年の3月で引退することになっている。「秋には大きいところを狙いたい」と奥平師。G1(スプリンターズS)へ向かうには、ここで結果を出す必要がある。「直線の1000メートルはトリッキーなレースになるので警戒しているけど、ゲートも二の脚も速いから…」。パンパンの開幕週の馬場で、スピーディーな走りが見られそうだ。
-スポーツ報知-












