
サマースプリントシリーズ第3戦、北九州記念・G3(16日・小倉、芝1200メートル=ハンデ)の注目は、レディルージュだ。
昨年の夏、この小倉で初戦を快勝した素質馬が大きく成長を遂げて、デビューの地へ戻ってくる。競走馬としての第一歩は、ダート1000メートル戦だった。「硬い面があったので、あの時はダートの方がいいと思っていた」と安田調教師。1年後に芝の重賞へ参戦することになるとは、夢にも思わなかっただろう。
まさに「無事是名馬」だ。デビューから10戦。この間、3か月のリフレッシュ放牧が一度あるだけ。「カイバを本当によく食べるから、思い通りに調教が積める。気性がどっしりしていることが、走れる下地になっている」。これまで、馬体重は430キロ前後。丸みを帯びた馬体は、いつも適度な張りを保っている。
現3歳世代は、古馬との混合戦となって以降、CBC賞でエイシンタイガーが2着、牝馬のグランプリエンゼルは函館スプリントSで重賞初制覇を飾った。格上挑戦となるレディルージュのハンデは50キロに決まった。「斤量? 本当に魅力。速い流れの方が向くと思うし、楽しみにしてる」とトレーナー。軽ハンデと、世代の勢い。重賞タイトルがはっきりと見えてきた。
-スポーツ報知-












