
◆京成杯追い切り(14日) 京成杯・G3(18日、中山)の出走馬で、唯一の重賞勝ち馬ナカヤマフェスタが14日、美浦トレセンのニューポリトラックコースで追い切られた。重賞Vを遂げた東京スポーツ杯2歳S以来、約3か月ぶりの実戦になるが、3歳未勝利馬を相手に、楽な手応えで2馬身先着。二ノ宮調教師が設定した時計を約3秒も上回り、順調な仕上がりをアピールした。栗東トレセンでは、ラジオNIKKEI賞2歳S3着馬トゥリオンファーレが、坂路で最終追い。時計は平凡だったが、調教駆けしないタイプで問題はなさそうだ。
ナカヤマフェスタは、ニューポリトラックコースでタイセイダンサー(3歳未勝利)を5馬身追いかけてスタート。みるみるうちに差を詰めると、コーナーで内に潜り込んだ。直線を向いた時には、すでに首ほど前へ。そこから難なく差を広げると、最後は2馬身差をつけてフィニッシュした。
ゴール前では手綱を抑える余裕がありながら、5ハロン63秒1−12秒0。二ノ宮調教師が想定していた66秒台のタイムより、約3秒速かったが、機嫌は上々だった。「無理して出した時計じゃないからね。体を伸ばして走るので、この馬はいつも思っている以上に時計が出ちゃうんだよ」。想定外の数字は、能力の高さの表れとばかりに胸を張った。
新馬戦、東京スポーツ杯2歳Sと連勝。いずれも首差の辛勝だったが、競り合ったら負けない勝負根性は、着差以上のインパクトを残した。「普段はそうでもないのに、レースに行くと負けたくないという気持ちを見せる。根性というのは、どの馬にもある訳ではなくて、特別に身についているもの。それを生かしたレースができれば」と力を込めた。
朝日杯FS、ラジオNIKKEI杯2歳Sと、2歳馬が集大成を見せるレースを使わず、ここ一本に絞って調整を続けてきた。「今後も2000メートル以上のレースを使いたいと思っている馬だからね。それに、余計なレースを使って本番に疲れを残したくなかった」。ここも単なる通過点。トレーナーの視線には、春のクラシックしか見えていない。
-スポーツ報知-







