
「AJCC・G2」(25日、中山)
有馬記念の3、4、6着馬が再び中山で激突。中でも気合十分なのが最先着馬で、このレースの連覇もかかるエアシェイディだ。21日、美浦ポリトラックでネヴァブションと併せ馬をして、しぶとく並入。好調キープを印象づけた。
8歳を迎えたエアシェイディに衰えの気配なし。連覇へ向けて準備は整った。
同じくAJCCに出走する僚馬ネヴァブション(6歳OP)と美浦ポリトラックで併せ馬。5馬身追走する形でスタートし、4角では射程圏内に。ただ相手もさすがに重賞ホルダーだ。簡単には捕らえきれず、外から馬体を合わせたところがゴールとなった。6F80秒3-37秒9-11秒6。大きく追走したうえに外を回った分だけ手応えは劣勢だが、反応の鋭さに陰りは見られない。
「後ろから行って併せるのは予定通り。内のネヴァブションの方がいい手応えだったけど、あそこからしぶとく伸びるのがこの馬」と伊藤正師。持ち味がそがれていないことを確信し、「前走とそん色ない出来」ときっぱり言い切った。充実のシーズンとなった昨年秋の勢いは維持している。
強敵との再戦にも自信は揺るがない。3着に好走した有馬記念ではドリームジャーニー(4着)、アルナスライン(6着)に先着。師は前走をこう振り返る。「競り合いになってからが強い。直線の走りは評価したい。先行馬がつぶれて力勝負の展開。漁夫の利で3着はあり得ないし、一枚上だと思っている」。力量上位を信じて疑わず、今年飛躍を狙う両馬を返り討ちにする構えだ。
「ファンがたくさんついている。ウチの厩舎は息の長い馬が多い。この1年もしっかり走ってくれると思う」。心身の成長曲線に合わせて調教を施し、8歳になりピークを迎えつつある良血馬が今年狙うはG1タイトル。「故障で遅れたけど素質はあったから。今年の目標は天皇賞・秋」という言葉を実現させるためにも、ここは通過点にしたい。
-デイリースポーツ-







