
勢いはとどまるところを知らない。三浦皇成騎手(19)=美浦・河野=は今週の中山競馬で「AJCC・G2」(25日、中山)のゴーウィズウィンドなど19鞍に騎乗、JRA史上最速となる通算100勝に挑む。先週までに98勝をマーク。今週達成なら10カ月24日もしくは25日での大台到達。武豊の持つデビュー1年1カ月16日を大幅に更新する。
もっとも本人は至って冷静だ。「100勝は壁にはならない。2けたから3けたになるだけですから」。この記録は、あくまで通過点。視線の先に見据えるのはリーディングジョッキーだ。「今年中にというわけではありませんが、やはり一番になりたいですね」と大きな目標を掲げている。
今年は先週終了時点で7勝を挙げ、全国リーディングで5位につけている。首位とは1勝差。一見、好スタートを切ったように思える。しかし本人は「いまいちですね」と納得していない。「2着が多いですからね。いい波に乗れそうで乗れていない感じです」。旺盛な向上心もまた、09年の好成績を支えている。
競馬を世間に広めたいという気持ちから、レース以外にもテレビ出演や雑誌の取材などを精力的にこなす。また、恵まれない国の子供たちのために、勝利数分のワクチンを贈ることも考えている。次々と塗り替えていくスピード記録はもちろん、さまざまな分野で2年目の三浦皇成から目が離せない。
-日刊スポーツ-







