
サマー2000シリーズ第4戦、第45回札幌記念・G2(23日、札幌)を目指すマンハッタンスカイは20日、函館競馬場のウッドチップコースでテンポのいい走り。43戦のキャリアを誇る重賞ウイナーが、強豪相手に金星を狙っている。凱旋門賞のステップレースに選んだブエナビスタはこの日、札幌競馬場の芝コースに脚を踏み入れ、洋芝の感触を確かめた。
函館のウッドチップコース。朝一番で登場したマンハッタンスカイは、520キロを超える大型馬とは思えない軽快なフットワークで直線に向いた。ラスト1ハロンを過ぎても、手綱はわずかに動いただけ。全身を使った大きなフォームで駆け抜けて行った。
3ハロン39秒0。ラスト1ハロンは12秒0。手綱を執った浅見助手は、納得の表情で切り出した。「順調。先週末に結構、やっているので、これでちょうどいい」。16日に同じコースで5ハロン68秒1—37秒2。びっしり追われて、ラスト1ハロンは12秒4をマークしている。夏のスーパーG2へ、しっかりとメリハリを利かせてきた。
5歳夏に43戦。豊富なキャリアを誇る異色の実力馬だ。昨春にオープンへ上がってからでも、20戦目となる。心身ともに消耗が激しい一線級との戦いで、これほど実戦を積み重ねる馬も珍しい。「体調の変動が本当に少ない。カイバ食いが悪い時が、ほとんどない」担当の西谷助手が苦笑いを浮かべるほどの元気者だ。
3歳女王ブエナビスタばかりにスポットライトが当たっているが、静かに昨年11月の福島記念以来のタイトルを狙っている。「前、前で外からスムーズに運ぶ自分の形に持ち込めば、チャンスはある」と浅見助手。ライバルを圧倒する経験を武器に自分の競馬を貫けば、結果は自然とついてくる。
-スポーツ報知-












