2009年2月12日木曜日

リクエストソング坂路で古馬を一蹴/きさらぎ賞 -馬皇競馬ニュース-







<きさらぎ賞:追い切り>
 きさらぎ賞(G3、芝1800メートル、15日=京都)で打倒リーチザクラウンを期すリクエストソング(牡3、栗東・石坂)が11日の追い切りで準オープンの古馬を子供扱いし、2強ムードを一層際立たせた。徹底マークから差し切るようならクラシック有力候補に浮上する。
 登録のあった16頭から自己条件に回る馬が続出した。それだけ2強の壁が厚く、高い証拠だ。木曜追いのリーチザクラウンに先んじて追い切ったリクエストソングは坂路で古馬を一蹴し、一騎打ちムードを高めた。
 朝一番、古馬1600万のフォーティファイドを内に置いて併せた。太め残りだった先週から、どこまで動きが素軽くなるかが注目された。残り2ハロンで気合をつけられると、瞬時にパートナーを突き放す。800メートル53秒8、3馬身差でゴール。古川助手は「もし動きが重苦しかったらもっとやるつもりだったが、素軽かったし反応も良かったので馬の勢いに任せた。上々の動き」と合格点を与えた。先週金曜(6日)、体を絞るために坂路主体の石坂厩舎としては異例のCウッドコース調教を施し、長めのキャンターで調整した。「今日の動きなら、その効果もあったかな」。初の重賞挑戦。Vを狙える状態に仕上がった。
 未勝利戦で2秒1の大差勝ちを演じたリーチザクラウンと対照的に、2勝は首差、鼻差。派手さこそないが、センスは抜群だ。好位を進み、しぶとく伸びて接戦をものにする。2年前に4着に敗れたオーシャンエイプスと比較して、古川助手はこう評した。「レース前の期待度はオーシャンの方が上だけど、堅実さや安心度では今回の方が上。どんなペースになっても、そう崩れない」。
 皐月賞やダービーを勝つ力があるかどうかを見極めるには、リーチザクラウンはこれ以上ない物差しになる。抜群のスピードを武器に飛ばすライバルにガチンコで挑み、差せるのか差せないのか。たとえわずかでもゴール板で前に出た時、クラシックへの視界が一気に開ける。
-日刊スポーツ-







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