
昨年の有馬記念馬ダイワスカーレット(栗・松田国、牝5)は鋭い伸びで大きく先着。ダート王に向けて、順調な仕上がりをアピールした。
CWコースで変則の3頭併せ。直線で先行したオレンジシュプール(牝4、1000万下)をかわし、さらに2〜3馬身前を行くモンテクリスエス(ダイヤモンドSに出走)を目指して脚を伸ばすと、ラスト1ハロンで難なく抜き去った。追うところなく最後は楽々と3馬身半の先着だ。騎乗した鮫島騎手も絶好の感触を伝える。
「乗ったのは去年の春以来。その時に比べると馬力が出ています。最後も追っていたらもう少し重心が下がって、もっと突き放したんじゃないでしょうか」
先週から馬場入りをゴネる面が出始めていたこともあり、先々週、先週と騎乗した安藤勝騎手は「頭がいい馬で、僕が乗ると分かるから」とスタンドで見守った。この日は馬場入りも問題なくクリア。「スムーズに馬場に入っていったし、いいんじゃないかな」とアンカツは笑顔を見せた。
松田国調教師は「中間はBコースでダートの感触を確かめているし、パワフルな馬ですから」と初ダート克服への手応え十分。「ドバイワールドC(3月28日、GI、ナドアルシバ、ダ2000メートル)に使おうと思っているので、今回がドバイで勝つためのヒントになれば」と、フェブラリーSを世界制圧への重要な一戦に位置付けている。(下村静史)
-サンケイスポーツ-







