
夏の福島開催を締めくくる七夕賞。05年にダイワレイダースが勝つまで、1番人気馬が26連敗した荒れるハンデ重賞。今年も順当に収まりそうにない。“夏は格より調子”で、上がり馬デストラメンテを主役に抜てき。暑い時季にグングンと調子を上げる夏馬で軽量54キロを生かせば一発も十分だ。
夏馬デストラメンテに一発ムードが漂っている。ダービーの1つ前のレース、1600万・むらさき賞を制してオープン入りしたばかりだが、清水美師は「相手関係を見ずに、この馬だけを見たら、条件はそろっている」と意欲的だ。
とにかく夏に強い。3歳時は7、8月に未勝利、500万を連勝。昨年も8、9月に500万、1000万を勝った。やはり芦毛は夏に強い?師は「現実に走っているんだから、否定はできないよね」と笑う。今年も冬場は無理をさせず、この時季に照準を合わせてきた。1日の1週前追い切りは坂路4F51秒1〜1F11秒9。しまいの鋭い伸びに「夏場になって馬が良くなってきた。追い切りも凄く良かった」と満足げだ。
新潟3勝など左回りで4勝を挙げている一方、福島では3戦未勝利。それでも「この馬は回りやコースよりも季節。ローカルのオープンは上がり馬が活躍するからね」と前向き。好位から自在に競馬ができる上に、荒れた馬場を苦にしないのも心強い。
重賞は格上挑戦したセントライト記念(12着)以来だが、当時、まだ成長途上に加え、馬インフルエンザの余波で仕上がりも万全ではなかった。「だいぶ中身が入ってきたし、当時とはちょっと違う。2000メートル前後がいいし、ここで結果が出れば当然、次は新潟記念になるだろう」と清水美師はサマー2000シリーズをも見据えている。ハンデも手頃な54キロ。シリーズ初戦を制し、夏の主役候補に名乗りを上げるか。
-スポーツニッポン-












