
七夕賞(12日、福島)で、史上初の連覇がかかるミヤビランベリが8日、栗東トレセンのCウッドチップコースで追い切られた。元気いっぱいの走りで6ハロン82秒3。体調の良さをアピールした。
ミヤビランベリが、Cウッドチップコースの外ラチ沿いを快走した。テンションが上がりやすい点を考慮。いつものように馬なりだったが、四肢をしっかり動かして6ハロン82秒3−12秒5。連覇へ向け、絶好の気配を漂わせた。
3か月ぶりだった新潟大賞典(6着)のあと、目黒記念でV。体調の良さは明らかだ。加藤敬調教師は「間隔をあけないといけない馬だが、目黒記念は中2週で使えたほど。今日の動きを見ても変わりない」と満足そうに言った。
1年前のこのレースが、ターニングポイントになった。1600万の身での挑戦だったが、見事な逃走劇を演じて重賞初制覇。続いて小倉記念(5着)、新潟記念(9着)も参戦し、サマー2000シリーズの覇者に輝いた。
「本当は、このレースのあとは休ませるつもりだった。勝ったから、そのあとも使って、サマーシリーズを勝たせてもらえた。運のある馬」と加藤師は笑う。その後も着実に力をつけ、ハンデ重賞で上位をにぎわせる存在になった。
以前は、主導権を握って自分のペースで運べないともろかったが、3走前の小倉大賞典(3着)から控える競馬をマスターした。4番手を進んだ目黒記念は、スムーズに折り合って5馬身差の圧勝だ。「ほかに速い馬がいたのも良かったが、競馬がしやすくなった。精神的に成長しているし、速い時計にも対応できるようになった」とトレーナー。史上初の連覇を飾れば、2年連続のシリーズ制圧がグッと現実味を帯びてくる。
-スポーツ報知-












