2009年1月30日金曜日

テツニーようやくふ化した金の卵/根岸S -馬皇競馬ニュース-








 G1フェブラリーS(2月22日、東京)の前哨戦「第23回根岸S」の木曜追いが29日、栗東トレセンで行われた。前走カペラSでの重賞初制覇をレコードで飾ったビクトリーテツニーが、余力残しの調整ながら鋭い反応を披露。さらなる上積みを見せ、3連勝へ万全の態勢を整えた。

 自慢の末脚に磨きがかかった。前走のカペラSで怒とうの追い込みを見せ、レコードVを飾ったビクトリーテツニー。重賞連勝に向けての最終追いは坂路単走で余力残し。それでも、鞍上のムチに鋭く反応し、4F53秒2〜13秒1で力強く駆け上がった。

 「先週、目いっぱいにやっているんで、今週は反応を確かめる程度。予定通りの追い切りでしたね。少し体に余裕があるから、プラス体重になるかもしれませんが、輸送もあるし、骨格がしっかりしてきたというのもありますから」

 森厩舎のコメンテーターを務める日高助手が、状態の良さを強調した。若いころから高い潜在能力を見せていたが、ここに来ての充実ぶりが凄い。特に前走は前半3F33秒9という速いペースで入りながら、上がり3F34秒8の末脚を繰り出し、1分08秒7の日本レコードを叩き出した。

 「2歳の時から期待していた馬ですが、やっと本格化した感じ。本当に良くなってきたのは去年ぐらいからですかね」

 3歳春には果敢にドバイに遠征。UAEダービーで5着に入る健闘を見せたが「帰ってきた後、立て直すのに時間がかかった」と日高助手は振り返る。ドバイ後、前走で重賞初勝利を飾るまで13戦。時間は要したが、金の卵がようやくふ化したと見るべきだろう。

 脚質を考えれば、1Fの延長も直線の長い東京コースに替わるのも間違いなくプラス。前走に引き続き、相性のいい横山典が手綱をとるのも心強い。過去10年間で2勝、2着2回、3着3回と、このレースで抜群の相性を誇る森厩舎とくれば、ダート短距離界の新エースはテツニーを置いて他にはいない。
-スポーツニッポン-







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