2009年1月30日金曜日

【京都牝馬S】バインド、重賞初Vへ加速 -馬皇競馬ニュース-






 「京都牝馬S・G3」(2月1日、京都)
 連勝の勢いは加速する一方だ。29日、栗東トレセンで最終追い切りが行われ、スペルバインドはDWで初コンビのデムーロがまたがった。確かな反応と伸びは実戦さながら。充実一途の良血馬が一気に重賞制覇へ突き進む。
  ◇  ◇
 上昇気流に乗って、重賞突破を狙う。スペルバインドは栗東DWでデムーロを背に単走追い。一杯に追われ、6F86秒0-40秒0-12秒0をマークした。実戦では内へもたれる面を見せるが、この日はスムーズ。直線は力強いフットワークで真一文字。最後は鞍上のアクションに鋭く反応し、好調ぶりをアピールした。
 初めてコンビを組むデムーロも笑顔をのぞかせた。「半マイルからしまいを強く、という指示。動きは良かった」と好感触を口にする。その研ぎ澄まされた感性でパートナーの癖を察知すると、「落ち着いていて穏やかな馬」とコントロールのしやすさを強調した。
 シックスセンスの異父妹にあたる、良血馬がようやく開花を迎えた。中川助手も「寒い時季はコトコトするから暖かい時季の方がいい馬だけど、連勝の出来を維持している」と大きくうなずく。夏場の休養を経て22キロも馬体が増えた。その効果が大きい。「体がふっくらとしたのが今の良さにつながっている」と成長ぶりに目を細める。
 1000万、準オープンを連勝。阪神の二千メートルで鮮やかに抜け出し、続く舞台は京都のマイル戦。内ラチ沿いからはじけてみせた。ともに牡馬相手で一戦一戦が自信になっている。「前走はマイルで瞬発力を生かす競馬。新味が出たね」。大きな収穫を得て、中川助手は白い歯をのぞかせた。
 重賞挑戦だが、すでに勝っている舞台設定だ。「牝馬同士ならと思うし、いい競馬をしてもらいたい。まだ良くなると思っているからね」。06年の京都記念を勝った兄は、05年皐月賞2着、ダービー3着、香港ヴァーズ2着とG1で好走した実績馬。その背中に少しでも近づくために-。成長期を迎えた4歳牝馬の勢いは止まらない。
-デイリースポーツ-







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