
◆桜花賞追い切り(9日) ブエナビスタに待った!! 2戦2勝の素質馬レッドディザイアが9日、栗東トレセンの坂路で追い切られ、万全の仕上がりをアピールした。後半を重点に、ラスト2ハロン24秒0と強烈な伸び。抜群の切れを武器に、女王に挑む。この日、枠順が確定。ブエナビスタは“名牝の枠”である「9番」に決まった。馬券は11日に前売りされる。
“1強ムード”を覆すだけの力は、間違いなくある。2戦2勝のレッドディザイアは、坂路で非凡な切れ味を見せつけた。前半をゆっくりと入り、徐々にスピードアップ。エンジンがかかると、瞬時にトップスピードに乗る。全体は53秒6。四肢の回転数が一気に上がったラスト2ハロンは、24秒0と強烈な伸びを見せた。
息切れするはずのフィニッシュ後も、すぐに減速することなく元気いっぱい。「最初はセーブして最後を伸ばす指示。加速力はさすがだね。しまいの1ハロンはエラーになったけど、11秒台は出ていたんじゃないかな。仕上がったよ」手綱を執った大渡助手は戦闘態勢であることを確認した。
松永幹調教師も自信の表情を見せる。「自分自身、まだどれだけの能力があるのか分からない。やり過ぎを心配したくらいだったけど、いい動き。きっちりと出来上がった」前走のエルフィンSは、後方から馬群をかき分けるように伸びてV。「とても届かないような位置から差し切った。気性で走る馬だから、阪神の坂も問題ない。ロスなく回って外に持ち出せば、それなりの結果は出ると思う」騎手時代に97年キョウエイマーチ、00年チアズグレイスで2勝と桜花賞を知り尽くした男には、史上4人目となる騎手、調教師での優勝がかかる。
あとは、四位にすべてを託す。「そんなに馬格があるわけでもないのに、どこにあの瞬発力があるのか…」と評価するマンハッタンカフェ産駒。キャリアは2戦。だからこそ、未知の魅力にあふれている。
-スポーツ報知-












