
今年のクラシック競走第一弾「第69回桜花賞」(GI、12日、阪神10R、芝1600メートル)に向け、有力各馬が栗東、美浦のトレーニングセンターで追い切られた。
圧倒的な1番人気が予測されるブエナビスタは、栗東のDWコースで、3頭併せの調教。主戦の安藤勝騎手は騎乗しなかったが、調教助手を鞍上に先行する2頭を折り合い十分に追走。
800メートル過ぎから軽く仕掛けられると、直線では相手の2頭を全く問題にせず、並ぶ間もなく1馬身先着。全体時計は6F81秒5−5F65秒7−3F37秒7だが、ラスト1Fは11秒5の極上の切れ味。まさに“1強”に相応しい最終調整になった。
前哨戦のフィリーズレビューを快勝したワンカラットもDWコースでの追い切り。主戦の藤岡佑騎手が騎乗しての併せ馬。1秒先行する相手を直線で並びかけ、そのままゴール前まで馬体を併せてクビ差先着。全くの馬なり調整ながら、5F66秒1−3F38秒3−ラスト1F12秒1を軽々とマーク。体調はさらに上向いている。
関東馬のダノンベルベールは先月中旬に栗東入りして調整されている。この日も後藤騎手が跨り坂路で追われた。
ゴール前仕掛けられた程度で、4F52秒9−37秒3−11秒9を計時。走りやすいコンディションだったにせよ、ラストの伸びは秀逸。早めの栗東入りで、馬体減りもなく、問題ない仕上がりに見える。
一方、美浦では、前走、ブエナビスタを苦しめたサクラミモザが、抜群の追い切りを消化。先週、Pコースで5F63秒9の速い時計をマークしており、今日は終始、馬なりのままの調整。Pコース5F69秒2−53秒4−39秒2−12秒0をマークし、併せた相手を4馬身置き去りにする豪快さ。鞍上が抑えてままで、ラスト1F12秒0は文句なしのもの。出来は万全に近い。
-サンケイスポーツ-












