
「函館記念・G3」(26日、札幌)
快進撃のスタートは突然だった。ゼンノグッドウッドは2月まで武邦厩舎に在籍。師が定年を迎えるラストウイークに、25戦ぶりとなる芝のレースへ連闘で出走した。
結果はメンバー最速上がりを繰り出しての鮮やかな差し切りV。浅見厩舎へ移ってからも芝の準オープン、オープン特別を連勝し、2カ月余りで天皇賞・春へ参戦するほどの急成長を遂げた。
「おやじのところにいたから2歳時から乗っていた。古馬になってからとは思っていたけど、もう少し早けりゃ良かったのに。遅過ぎるちゅーねん。それにしても、ダート千四を走っていた馬が天皇賞に出るんやからなあ」。6歳春での出世を武幸は驚く。父・邦彦師の最後の勝利を自身の手綱で飾ったこともあり、特別な思い入れがある。
22日に行われた函館での最終追い切りに、滞在中の札幌から駆けつけたのもその表れだ。天皇賞11着以来の実戦となるが「いい感じに仕上がっている」と、好感触を口にした。「洋芝は合うはずやし、個人的には二千メートルへの距離短縮が楽しみ。天皇賞は距離が長過ぎてヘロヘロになっていたからね。あわよくばと思って狙っていますよ」。逃げ、先行馬がそろい
-デイリースポーツ-












