
昨年の3歳牡馬3冠すべてで掲示板(5着以内)を確保したマイネルチャールズが、サマー2000シリーズ第2弾の函館記念・G3(26日、札幌)で9か月ぶりにカムバックする。脚部の不安がすっかりなくなって、ハードな調教で鍛えられた体は、パワーアップが歴然。今秋は中距離路線を歩む実力派の再スタートに注目だ。
もう、3歳時のひ弱さは、どこにもない。皐月賞3着、ダービー4着、菊花賞5着。昨年のクラシックすべてに出走したマイネルチャールズが、馬体の成長とともにパワーアップして帰って来た。
菊花賞の後に、左前肢屈けん炎で戦列を離れ、北海道・新冠のビッグレッドファームで休養。今月11日に札幌競馬場にやってきた。「体がひと回り大きくなった気がする。幅が出た感じだね」久々に対面した担当の白倉厩務員の第一印象だ。“よく食べ、よく育った”ことがすぐに分かったそうだ。
昨年の春はカイバ食いが細く、残すこともたびたびあった。「以前は神経質なところがあったのが、解消されていた。それに伴って、食いが安定してきたんだろうね」と白倉厩務員。戻ってからは常に完食。1週前の追い切り前に量った馬体重は、鞍を付けて482キロ。前走時(460キロ)からプラス10キロ程度の出走になるという。
実戦は9か月ぶりとなるが、真歌トレーニングパークでは“マイネル流”のハードなけいこで仕上げられた。「放牧先で、やり過ぎるくらい調教してきた。オープン馬と併せて、互角の動きをしていたから、問題ないだろう」と稲葉調教師。コンビを組む松岡も、2度ほど牧場を訪れて騎乗した。脚元の不安は全くなく、初戦から動ける状態だ。
京成杯、報知杯弥生賞と重賞を連勝しながら、クラシックは無冠に終わった。「菊花賞は距離が長かった。やっぱりベストは1800〜2000メートル。いい競馬をして、秋につなげたい」とトレーナー。“出直し”の一戦にかける陣営の意気込みは半端ではない。
-スポーツ報知-












