
◆函館記念追い切り(22日) 閉門間近の午前8時50分。マンハッタンスカイは、芹沢を背に函館の芝コースに入った。ゆったりとしたペースでスタートし、直線に入ると少しスピードを上げた。内から外へとややヨレ気味になりながら、フィニッシュラインを通過。予定通りの馬なりで、5ハロン68秒5−12秒8を計時した。
間隔が詰まっているため軽めの調整。順調さを確認すればいいだけだったが、馬から下りた芹沢の表情はさえなかった。「引っ張ったままだから、あれでいいんだけど…。本番までにどれだけ良くなるかという感じ」。動きに納得できなかったのか、最後までトーンは上がってこなかった。
とはいえ、前走の巴賞は、好位の外を運んで押し切る強い競馬でV。過程は、6着から臨んだ昨夏を大きく上回る。「金鯱賞(8着)は、横から来られたら進まなくなったが、スッと行けばしぶとい」と西谷助手が言うように、自分の型にはまれば、簡単には崩れない。「去年は、調教をしてもなかなか体重が落ちなかったが、今年は、馬が自分で体を作っている。僕は、最近の中ではいい状態だと思う」。西谷助手は、0秒1差(3着)で優勝を逃した昨年の雪辱を誓っていた。
-スポーツ報知-












