ディープスカイが坂路で、さすがの動きを見せた。ターゲットは1秒7ほど先行したポールシャトル(5歳500万)だ。スピード感にあふれる走りで徐々に差を詰めていく。残り1ハロンで並びかけると、あっさりとかわして1馬身先着した。
4ハロン51秒5。気合をつけたラスト1ハロンは12秒3。豪快に伸びた。「ようやく態勢が整った。反応が良く、言うことない。馬も目が覚めたようだ」5週連続で騎乗した四位は、ダービー馬の上昇ぶりに興奮気味だった。
坂路ではそれまで単走で追い切られることがほとんどだったが、昆調教師は併せ馬を選択した。「実戦の雰囲気を感じさせるために併せた。闘争心を作っておくことが狙い。並びかけて一気に抜け出したね」と手応え十分だ。
09年のスタートとなる大事な一戦だ。「ひとつひとつのレースが大事。悔いのない仕上げができた。悪いところは全くない」トレーナーはパーフェクトな状態で挑めることを心から喜んだ。
4か月ぶりの実戦になるが、もちろんパワーアップしている。「肉体的に大人になった。雰囲気も出てきたし、堂々としてきた」四位は成長を肌でしっかりと感じている。初めて背負う59キロ、初めて経験する阪神内回りは、ささいな問題でしかない。後は格の違いを存分に見せつけるだけだ。
-スポーツ報知-












