
◆大阪杯追い切り(2日) 第53回大阪杯・G2(5日、阪神・芝2000メートル)から今年のスタートを切るマツリダゴッホは2日、栗東トレセンのCウッドチップコースで追い切られた。初コンビとなる武豊に操られたグランプリホースは、力強い脚さばきで6ハロン75秒5の一番時計。せん痛(腹痛)で1日延びた影響を吹き飛ばした。
一昨年のグランプリ馬マツリダゴッホがCウッドチップコースに入った。その背に武豊。前半から飛ばして行ったのに、最後のコーナーを回っても勢いは衰えない。手綱に手を添えたまま、力強い伸び脚で6ハロン75秒5。あっさり一番時計を叩き出した。軽いせん痛で追い切りを1日延期した影響をまったく感じさせなかった。
「サンデー産駒という感じ。状態は良さそうなので、折り合いだけじゃないかな。折り合いをつけて4コーナーを回れば」初めてまたがった武豊は、Vを思い描いた。調教を見届けた国枝調教師の表情も明るい。「最初からいい感じで行っていたと思う。環境にも慣れて、ここまで順調に来た。せん痛を起こした影響はない」と万全の状態を強調した。
「中山だけの馬で終わらせたくないから」トレーナーは、連覇がかかっていた日経賞をあえて見送り、大阪杯を今年のスタートに選んだ。「レースまでいかにスムーズに進めるかを考えたら、当日、栗東から競馬場に輸送した方がいいと思った」。先月19日に早々と栗東入り。傾斜のきつい坂路やコースを使いながら、本番に向けて態勢を整えてきた。
G1馬が6頭。超ハイレベルな戦いとなったが、09年の飛躍に向けてどうしても落とせない。「仕上がりは早い方。有馬よりも全然いい。折り合いさえつけば」と指揮官が言えば、武豊も「グランプリホース。恥ずかしい競馬はできない。上手に乗れば、結果はついてくる」と気合を込めた。
-スポーツ報知-












