
◆桜花賞1週前追い切り(1日) 昨年の阪神JFの覇者ブエナビスタが1日、次週に迫った第69回桜花賞・G1(12日、阪神・芝1600メートル)へ向けて、栗東トレセンのDウッドチップコースで追い切られた。
軽快な伸び脚が何よりも雄弁に語っていた。7ハロンから2馬身ほど前に、キタサンアミーゴ(3歳500万)を置いて内から追走。最後のコーナーの手前で並びかけると、ラスト1ハロンまで馬体を合わせたまま。しかし、ここからエンジンの違いを見せつけた。激しく手綱が動き出したパートナーに対して、軽く手綱を押した程度でその差を徐々に広げる。自分のリズムに徹したままで、余裕十分に1馬身半先着した。
7ハロンは98秒9ながら、6ハロンは82秒7、ラスト1ハロンは11秒8と上々の伸び。「そんなに時計を出す必要もない。メニューはしっかりこなしているし、動きも良かった」見届けた松田博調教師も合格点を与えた。
前走のチューリップ賞では、絶妙な逃げを打ったサクラミモザをゴール前で並ぶ間もなく差し切り、2歳女王の強さをより際立たせた。「あの競馬で差すんだからね。前に目標がいれば一生懸命走る」と山口厩務員は振り返った。
2歳時は追い切り後やレース後にカイバ食いが落ちることもあったが、今やそんな姿も全くない。「前走の反動もなかった。普段と変わらないことをやって臨むだけ」トレーナーのこの言葉は強い自信があるからこそだ。まずはクラシック初戦。心身ともに成長を続ける女王に死角は何もない。
-スポーツ報知-












