
「小倉記念・G3」(8月2日、小倉)
重賞初制覇を目指すホッコーパドゥシャが29日、栗東坂路で力強い動きを披露した。函館記念勝ちのサクラオリオンと同じ7歳馬がサマー2000シリーズの主役に名乗りをあげる。
◇ ◇
夏の主役に躍り出る。七夕賞3着のホッコーパドゥシャは栗東坂路での単走追い。不安定な天候の影響で、相変わらず重たい馬場状態。いたずらにスタミナを奪うこう配をラチに沿うように駆け上がる。
頭の高い走法ながら、いつでもはじけそうなほどに手応えは十分。ラスト1FでGOサインを受けると、鞍上のアクションに合わせ、重心を沈めながら力強く伸びた。時計は4F54秒5-40秒0-13秒2。モニターで確認した村山師は「攻め駆けしない馬だが、これまで追い切ったなかでもしっかりとしていた」と合格点を与える。
初めてのタイトル獲得に向け、中間はより負荷をかけた。追い切り以外の日は、連日、坂路を2本上がって鍛えてきた。「前走でもプラス2キロと体が増えていたし、オープン馬だから攻め量を増やしても大丈夫だと思いました。(前所属の)浜田厩舎の時にも2本乗っていた裏付けがありますからね。この馬が持っている資質をどこまで引っ張り出してあげられるか」。調整の難しい時季だが、指揮官はあえてハード調教を指定。オーバーワークを怖れない、V仕上げで立ち向かう。
サマー2000シリーズは4ポイントで5位タイの絶好位につける。今回勝てば単独首位。シリーズ制覇をグッと引き寄せる。「前走の七夕賞はあの位置からよく追い込んでくれた。前半で置かれる面はあるが、速い時計の決着は向いているし、道悪になってもこなしてくれる。2走前にレコード勝ちした時と同じ56キロなら不利な条件ではないですよ」。函館記念の覇者サクラオリオンと同じ7歳馬。南の地でもおじさんパワーがサク裂する。
-スポーツ報知-












