「小倉記念・Ｇ３」（８月２日、小倉）
“夏は牝馬”の格言にピッタリ当てはまるほど、暑い時季にはめっぽう強い。マーメイドＳを力強く逃げ切ったコスモプラチナが、勢いに乗って重賞連覇を目指す。もう６歳の熟女だが、「年々強くなっている気がする」と宮師も驚く成長力。スピードタイプだけに、小回りで直線の短い小倉は問題ない。ここも難なく突破するようなら、サマー２０００シリーズの有力候補に浮上する。
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勢いで重賞連覇だ。コスモプラチナは１Ｆ１２秒台の安定したラップを刻む、鮮やかな逃走劇でマーメイドＳをＶ。５３キロの軽量を味方に９番人気の低評価を覆す快走で、重賞ウイナーの仲間入りを果たした。「ジョッキー（和田）がうまく乗ってくれたね。ただ、この馬も年々強くなっている気がするんだ」と、宮師は６歳牝馬の予想以上の成長力に目を丸くする。
前走後は茨城のビッグレッドファーム鉾田に放牧へ。疲労の回復とともに英気を養ってきた。「牧場でも緩めずに乗ってもらっていた。ここまでいい感じにきているね」と、ひと呼吸入れた不安はどこにもない。それどころか、指揮官は体調面に絶大な信頼を置く。
これまでの実績が示すように、夏場にはめっぽう強い。“夏は牝馬”の格言にピッタリ当てはまる１頭だ。２３日の栗東ＣＷは馬なりで６Ｆ８１秒８-３９秒０-１２秒８。回転の利いた走りで好調をアピールした。「ケイコは常に動く馬だけど、見た目が全くと言っていいほど違う。冬になると冬毛が目立ってくるが、夏になると毛ヅヤが本当にいいし、カイ食いも良くなってくる。この時季に具合が悪くなることはまずないね」と力が入る。
舞台は阪神から小回りの小倉に変わる。「どちらかと言えば、東京や新潟のような広々としたコースの方が合っている。前半から自分のペースで運びやすいからね。ただ、スピードがあるから、直線の短い小回りが悪いはずはない。速いラップを刻んでも簡単に止まるタイプではないから、いかにマイペースの競馬ができるかでしょう」と、コース設定にも前向きにとらえる。円熟味を増した逃げ脚で、サマー２０００シリーズの本命候補に名乗りを上げる。
-デイリースポーツ-
