
2年目を迎えた三浦皇成騎手(19)=美・河野=が、トップジョッキーが集まる札幌で健闘している。特に2歳戦は2週目から6週目まで5週連続で7勝の固め勝ち。6番人気以下の伏兵でも勝利に導くあたりに技術面と精神面の成長を感じさせる。1回札幌開催では18勝でリーディング2位だったが、今週からの2回札幌でも2歳戦を筆頭に大暴れを期待だ。
将来を嘱望される若駒たちの戦いに三浦皇成騎手が大暴れだ。6週間で22鞍が行わた2歳戦。そのうちの18鞍に騎乗(取消1)して7勝2着2回。勝率38.8%。連対率50%と驚異的だ。
「とくに新馬戦はその馬の競馬人生の始まりですから、しっかりとスタートを出して、いい位置取りで競馬をさせてあげたいと思っています」
まだレースを経験していない馬たちに競馬を教えるため、ゲートからのスタートには特に気を配っている。それも「馬が競馬にいいイメージをもってくれるように」という配慮から。「勝てているのはいい馬に乗せてもらっているから」というが、7番人気のキョウエイアシュラ(新馬戦)なども勝利に導き、人気薄でも目が離せないのが、2歳戦での今の三浦だ。
その好調ぶりは札幌開催全体にもプラスに作用。先週で終了した第1回札幌競馬12日間で18勝を挙げ、藤田伸二騎手の21勝に続くリーディング2位。東西のトップジョッキーが揃うハイレベルな中で互角以上に渡り合い、今年は50勝を挙げて全国10位だ(30日現在)。
「1週目に勝てなかったんですが、途中から流れが戻ってきました。1年目はとにかく数字を意識して、勝てればいい、という雑な競馬があったんですが、今年は内容を考えて乗れるようになってきました」
流れを引き寄せることができるのも彼の非凡な才能。英国遠征が現実味を帯びてきて、「競馬に集中したい」という気持ちが成績に繋がってきたのだろう。
若駒の気持ちを大事にし、その上で結果を出してきた三浦。開催が替わる今週の札幌では土日で3鞍の2歳戦に騎乗。日曜1R未勝利戦のマイネノーブレス(新馬4着)は使った上積みも見込める。土曜4R新馬戦のマイネルパシュクルも期待できる1頭。3歳以上の騎乗馬も含め、今開催でも活躍が楽しみだ。
-サンケイスポーツ-












