

◆中山記念追い切り(26日) 中山記念・G2に向けて26日、アドマイヤフジが栗東の坂路で追い切った。重厚感あふれるフットワークで駆け上がり、55秒3と上々の時計をマーク。今年は中距離路線にターゲットを絞った7歳馬が、1月の中山金杯に続く重賞制覇を目指す。
中距離路線へ どっしりと風格を漂わせながら、アドマイヤフジが坂路を駆け上がってきた。苦しくなるゴール前も、フォームを崩すことはない。力強くフィニッシュを決め、800メートル55秒3。ラスト200メートルは計時不能だったが、そのフットワークから、体調の良さがうかがえた。
安定感のある走りに、橋田調教師は満足そうだ。「遅い時間帯の荒れた馬場で55秒台なら上々。しまいがいっぱいになった訳ではなく、動きは良かった。体重は少し増えているかもしれないが、調教の中身はしっかりしているから心配ない」中山金杯の時(54秒4)より0秒9遅いが、25日の雨で馬場が重くなっており、坂路ではこの日2番目に速い時計だった。状態は前走以上だ。
トップハンデの58キロを背負い、中山金杯連覇を達成した。昨年は、その後天皇賞・春(5着)へ向かったが、今年は中距離路線へ進む構えでいる。橋田師は「体が大きいので、一完歩ごとのスタミナのロスが大きい。お母さん(アドマイヤラピス)は長いところで走った(2400メートル以上で4勝)けれど、この馬は1800〜2000メートルがいいみたい」と理由を話す。
どんな条件でも、それなりに走る馬。前々走ではダートにも挑戦(ジャパンCダート14着)したが、7歳の今年はターゲットを絞り込んだ。「1800メートルは勝っていない(3戦、3着3回)けれど、不利があったりもしたからね。本質的にはうまいんじゃないかな」とトレーナー。器用貧乏に泣いてきたが、今年こそ、そのイメージから脱却したい。一戦必勝で、目の前のG2を取りにいく。
-スポーツ報知-







