2009年2月24日火曜日

8歳エアシェイディ「中山記念」4度目の正直だ -馬皇競馬ニュース-








 春の中山開幕週のメーン「第83回中山記念」(3月1日)の主役を務めるのが古豪エアシェイディだ。8歳春を迎えても、衰えどころか、ますます元気。過去3度の同レース挑戦はいずれも惜敗に終わっているが、伊藤正徳調教師(60)はタイトル奪取へ手応えを膨らませた。

 エアシェイディが“4度目の正直”に挑む。中山記念は05、07、08年に出走して4、2、3着と、いずれも惜敗を喫している。すでに8歳。前進は可能なのか。伊藤正師は「勝負には時の運もある。負けているから駄目とは思わない」と切り出した上で、こう続けた。「この馬は若いときの2度の骨折で成長度が遅かったのだろう。休んだ期間を単純にマイナスすれば6歳という計算。今が充実期と考えている」。3、4歳時に2度の骨折で計20カ月の休養を強いられた分、馬がまだ若さを保っているとの見解だ。

 確かに昨秋以降の充実ぶりは目を見張るものがある。天皇賞・秋は5着とはいえ、歴史的死闘を制したウオッカと0秒1差。有馬記念でも直線しっかり伸びて3着を確保した。前走・AJC杯は直線で差を詰めたが、僚馬ネヴァブションをとらえきれずに2着。師は「たまたま2着になっただけ。(先行した)ネヴァブションの方が展開的に楽なところもあった」と互角以上の評価は変わらない。

 18日の1週前追い切りは坂路で4F52秒2、51秒6と速い時計を2本。21日にも3F36秒8(4Fは計測できず)の好時計を叩き出すなど、元気いっぱいだ。師も「前走と同じくらいの状態にはある」と体調面に太鼓判を押す。

 今年の最大目標は天皇賞・秋に設定している。師は「春は条件が合うレースがないから」と説明するが、それだけに出走するレースはすべて一戦必勝の構えで臨む。昨年のAJC杯以降勝ち星から見放されているため、重量は昨年から1キロ減の57キロ。昨年の勝ち馬カンパニーが逆に57キロ→58キロなら逆転は十分可能だ。

 69年、スピードシンボリは有馬記念を4度目の挑戦で制した。77年にはバローネターフが中山大障害(春、秋)を4回目のトライでで優勝。エアシェイディの4度目にもチャンスが広がる。



 ◆エアシェイディ「中山記念」過去3戦

 ▼05年 AJC杯2着から臨み、単勝3・1倍の1番人気。鞍上は後藤。道中は中団のインを進んだが、直線で伸び切れず、勝ったバランスオブゲームから0秒7差の4着。2着はカンパニー。

 ▼07年 東京新聞杯2着から臨み、3番人気。横山典が初騎乗。後方からレースを進め、3〜4角で外を上昇。直線は鋭い末脚を繰り出したが、逃げた僚馬ローエングリンに1馬身1/4届かず、2着。

 ▼08年 AJC杯を快勝して臨み、単勝3・1倍の1番人気。鞍上は後藤。道中は後方インを追走。直線は馬群を割って鋭く伸びたが、先行したカンパニー、エイシンドーバーをとらえ切れずに3着。
-netkeiba.com-







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