
◆阪神大賞典追い切り(19日) 第57回阪神大賞典・G2(22日、阪神・芝3000メートル)の追い切りが19日行われた。前走の京都記念で、07年菊花賞以来の勝ち星を挙げたアサクサキングスは、栗東のDウッドチップコースで追われ、併走馬を置き去りにする抜群の瞬発力を見せつけた。
首を上下にリズミカルに動かし、アサクサキングスが気持ち良さそうに駆けた。朝一番のDウッドチップコース。トーセンアーチャー(5歳オープン)との併せ馬は、2馬身追走してスタートした。4コーナーで体を並べ、直線はパートナーを即座に突き放して3馬身先着だ。6ハロン84秒2。ラスト1ハロンは12秒2。G1馬の瞬発力を見せつけた。
手綱を執った四位は満足顔。「もともとやれば動く馬だが、本当に反応が良かった」としびれるような手応えを口にすれば、見届けた大久保龍調教師も「4コーナーを回ってくる時の反応が良かった。1回使ってピリッとしてきた」と上積みを強調した。
王道を歩んだ昨秋は、天皇賞8着、ジャパンC8着、有馬記念14着。不本意な成績に終わった。今年から坂路調教は2回に変更するなど、調教量を増やし、巻き返しを図ってきた。「速めのタイムで2本乗っているが、それでもケロッとしている。去年に比べて毛づやもいいし、筋肉がアップした」と寺島助手。今年初戦の京都記念を優勝。早くもその成果が現れている。
目標は天皇賞(5月3日、京都)でも、ライバルのスクリーンヒーロー、オウケンブルースリと顔を合わせる。「阪神は、神戸新聞杯(2着)や大阪杯(3着)で実績がある。使った上積みもあるし、4角先頭の形で叩き合いになれば」と寺島助手。立ち直った菊花賞馬が、この春こそ王道で結果を出す。
-スポーツ報知-













