第５７回阪神大賞典・Ｇ２（２２日、阪神・芝３０００メートル）の追い切りが１８日行われた。昨年の有馬記念５着以来となるスクリーンヒーローは、美浦トレセンのニューポリトラックコースで追われ、平凡なタイムながら好仕上がりをアピールした。
“いつも通り”の走りができれば、何の問題もなかった。今季初戦となるスクリーンヒーローは、ニューポリトラックコースへ。いつも調教パートナーを務めているアイアムランボー（３歳未勝利）を３馬身追いかけてスタートした。
４コーナーでじわじわと距離を詰め、直線で外へ。難なく並びかけるとそのままゴールイン。騎乗した水出（レースは横山典）の手は、最後まで動くことはなく、５ハロン６６秒５−３８秒５−１２秒５で最終調整を終えた。
Ｇ１馬とは思えぬ“静”の走り。だが、それこそが好調の証しだと鹿戸雄調教師はアピールした。「普通にやれることが何より。放牧先からはいい状態で戻ってくることができた。仕上がりに関しては言うことない」。いきなり好スタートを切ることが可能と自信を見せた。
関西圏へは初見参だ。長距離輸送を経ての競馬となるが、不安はない。「昨夏、函館から札幌へ輸送しての競馬（札幌日経ＯＰ〈２〉着）でも全く問題はなかったから。心配はいらない」とトレーナーは言葉に力を込めた。
鞍上は、重賞騎乗機会４連勝中と絶好調の横山典。初コンビとなるが、これ以上強い味方はいない。「今までと違って目標にされるけど、それは仕方ない。５９キロも、Ｇ１を勝ったんだからね。あとはノリちゃんにお願いしますよ」。春の大目標である天皇賞・春（５月３日、京都）に向け、まずは関西の競馬ファンの前で存在感を見せつける。
-スポーツ報知-
