
イグゼキュティヴは、スプリングS・G2(22日、中山・芝1800メートル)が中央移籍初戦になるが、2走前の京都2歳Sでアンライバルドを完封。能力は高い。
地方からの転厩初戦と聞いて、違和感を覚えるファンは少なくないだろう。JRAのターフでの実績は十分。イグゼキュティヴは、満を持して中央にやって来た。
2走前の京都2歳Sは、北海道からの長距離輸送を克服して勝利。1番人気に推されていたアンライバルドを倒した。「当時は具合が良くなかった。それで、あれだけの競馬ができるんですからね。力があることを確信しました」と松岡は振り返る。美浦から中山までの短時間の輸送で済む今回、さらに力強いパフォーマンスを見せてくれそうだ。
セールスポイントは、器用さと持久力。「切れる感じではないけれど、最後まで衰えない末脚を持っている。競馬センスも高いですからね」と松岡は話す。入厩当初は腰の甘さを感じたという斎藤誠調教師も「今は問題なく、状態はいい。賞金は持っているので本番への出走は心配ないけれど、恥ずかしい競馬はできません」。試走ではなく、あくまでも“獲りに行く”姿勢を見せた。
報知杯弥生賞で無傷の4連勝を決め、クラシックの主役へ躍り出たロジユニヴァースとは、昨夏に札幌2歳Sで対戦した。2着に敗れたが、「もちろん、あきらめていないですよ」と松岡。まずはここで勝利を収め、肩を並べに行くつもりだ。
◆京都2歳S 1番人気のアンライバルドは、1コーナーあたりから首を上げるなど若さを見せた。6〜7番手につけ、3、4コーナーで外めを追い上げて直線を向いたが、伸びはひと息で3着に終わった。イグゼキュティヴは、7番手で折り合って、向こう正面で徐々に進出。4コーナーから直線にかけて内をさばいて先頭に立った。しぶとい末脚で後続の追撃を封じ込み、ファミリズムに3/4馬身差で快勝した。
-スポーツ報知-













