
◆第139回天皇賞(春)・G1(5月3日、京都競馬場、芝3200メートル) スクリーンヒーローは、昨年後半に大ブレーク。ジャパンCを勝って、JRA賞の最優秀4歳以上牡馬に選ばれた。京都コース、3200メートルの距離とも初めてだが、プライドにかけて譲れない戦いだ。
古馬NO1の座は譲れない。昨年のJRA賞で最優秀4歳以上牡馬に輝いたスクリーンヒーローが、ジャパンCに続くG1奪取を目指す。
前走の阪神大賞典は、不良に近い重馬場。その中で、唯一59キロを背負った“ハンデ”が、最後まで響いた。勝負どころで動けず、そのまま流れ込むだけの4着。鹿戸雄調教師は「道中のめっていたし、ひどい馬場で斤量が普通以上にこたえたことは確か」と振り返った。
ハードなレースだったため疲れが心配されたが、幸いにして「いつものレース後と同じくらいだった」と鹿戸師。ニューポリトラックコースで行われた22日の1週前追い切りでは、長めから併せ馬で上々の動きを見せた。
今回が初の京都。アルゼンチン共和国杯、ジャパンCの快進撃を思えば「サウスポー?」とも勘ぐりたくなるが、鹿戸師はきっぱりと否定した。「北海道でも勝っているし、回りは関係ない。東京で走ったのは、ちょうどその時期に体調が良くなってきたから。今は、その時の状態に近づいてきているよ」
絶対的主役が不在の戦い。「G1に出てくる馬は、どれも力があるから…」とライバルに敬意を表したが、自信は十分持っている。「このメンバーなら、恥ずかしい競馬はできません」。再び“ヒーロー”の座を目指し、淀の大舞台に乗り込む。
-スポーツ報知-










