
◆第139回天皇賞(春)・G1(5月3日、京都競馬場、芝3200メートル) 当初、天皇賞・春に出走予定がなかったドリームジャーニーが、急きょ参戦を決めた。06年の2歳王者。古馬になってからは、抜群の切れ味を武器に、中距離重賞で存在感を示してきたが、母の父は、91、92年のこのレースの覇者メジロマックイーンだ。ここにきて折り合い面でも進境を見せており、3200メートルを乗り切る下地は備えている。
急きょの“方向転換”を、吉としてみせる。金鯱賞から宝塚記念を目指す予定だったドリームジャーニーが、京都の3200メートルにターゲットを変えてきた。
大阪杯を制してから2週間が過ぎようとした18日。コンビを組む池添の言葉がきっかけになった。「折り合いに関しては自信がある」−。新たな道を切り開く意味で、出走を決定。22日に短期放牧から帰厩し、調教を続けてきた。
陣営も、距離の克服に手ごたえを感じている。「5歳になって、精神面がしっかりしてきた。折り合いにも融通が利くようになっているからね。もちろん、速い流れになってほしいという気持ちはあるけど、落ち着いた流れでも我慢できると思う」と吉村助手。距離の克服に特別な調教を施すこともなく「今のいいリズムで向かうことができれば、力を出し切れる」と言い切った。
父は、98年のこのレースの2着馬ステイゴールド。母の父メジロマックイーンは、91、92年の覇者だ。「母系は重厚感があるし、血統的にも長いところは問題ないはず」と吉村助手。2頭とも、池江泰寿調教師の父である池江泰郎調教師の管理馬で、“なじみ”も深い。
28日の調教後に計測した馬体重は438キロ。前走の追い切り前と、全く同じ数字を示していた。「カイバ食いが良くなったのに伴って、レースで常に全力を出せるようになった。最後は必ず脚を使ってくれると思う」と吉村助手。大舞台で、潜在するステイヤーとしての資質が開花する可能性は十分ある。
[ジャーニーめも]
◆ドリームジャーニーの長距離成績 ○…2400メートル以上の距離には4回出走して、07年ダービー〈5〉着、神戸新聞杯〈1〉着、菊花賞〈5〉着、08年有馬記念〈4〉着。一度も掲示板を外していない。
◆父ステイゴールドと天皇賞・春 ○…初挑戦の98年が、10番人気で〈2〉着に健闘。勝ったメジロブライトから2馬身差だった。その後は、99年〈5〉着(6番人気)、00年〈4〉着(4番人気)という成績になっている。
-スポーツ報知-










