
◆第139回天皇賞(春)・G1(5月3日、京都競馬場、芝3200メートル) ホクトスルタンは、メジロアサマ、ティターン、マックイーンに続く、親子4代天皇賞制覇の偉業がかかっている。昨年は4着に終わったが、地力を付けた今年はチャンス十分だ。
偉業達成へ、2度目のチャレンジだ。昨春の天皇賞。ホクトスルタンは、準オープンを勝ち上がったばかりで果敢に挑み、4着に頑張った。いつも通りの先行策。直線半ばまで粘りに粘って場内を沸かせた。「強いメンバーを相手に、あそこまで頑張ることができた。それだけに、今年の天皇賞にかける思いは強い」と庄野調教師は燃えている。
91、92年とこのレースを連覇した父メジロマックイーンから、潤沢なスタミナを受け継いだ。祖父メジロティターンは、82年秋の天皇賞(当時は東京・芝3200メートル)をレコード勝ち。その父メジロアサマは、70年秋(同)に、史上初の芦毛の天皇賞馬となった。「メジロ牧場さんの夢。偉大な血脈が、長い時間をかけて受け継がれていくのは、競馬のだいご味でもある」4代制覇に、大いなるロマンを感じている。
確実にステップアップしている。天皇賞の1か月後に出走した目黒記念を逃げ切って、タイトルホルダーの仲間入りを果たした。その後、馬体の立て直しに手間取って間隔があいたが、大目標に向けて3月の日経賞(10着)をひと叩き。思い通りの仕上がりを見せている。
「前走は久々が影響した。疲れを取るのに時間がかかったが、追い切りを2週続けて、状態は上向いている」とトレーナー。空前の大混戦に断を下すのは、伝統の「血」かもしれない。
-スポーツ報知-










